そもそもバチ抜けってなんですか?
 釣りの虫エサの代表格であるイソメやゴカイ、イトメなどの産卵行動のことを総称してバチ抜けと呼んでいます。規模の大小はありますが全国的に発生する現象で、ベストなタイミングの時は辺り一面バチに覆われるほどの生殖群泳が見られます。コレをきっかけに産卵明けのシーバスが沖から一気に動き、バチを荒喰いするシーバスが簡単に釣れるため、シーバスマンにとって一大イベントとなっています。
 すでにシーバス釣りをしている人はもちろんですが、初心者にも釣れる可能性が高いシーズンなので、子のタイミングでシーバスフィッシングを初めてみるのもオススメですよ。


バチ抜けのシーズンは?
1月〜6月前半がバチ抜けシーズン
 シーズンは年明けから初夏(1月から6月前半)。地域差がかなりあるため全国一律とはいきませんが、メインシーズンは春と覚えておけばいいでしょう。夏に近づくにつれてイワシなどがメインベイトなるため、それまでがバチのシーズンになります。
ここがポイント……地域差があるので、バチ抜けのメインシーズンは春と覚えておきましょう!


時期によって変わるバチの形態!
 東京湾では比較的長い期間成立するバチパターンですが、実は形状・特徴が変化し、それに伴い攻略イメージも変わっていきます。

【初期:川バチ】初期のバチは、泳がずただ流されてくるだけの繁殖行動がメインの川バチと呼ばれる形態をしています。体がもろく柔らかくなっており、触るとすぐにちぎれてしまうほどです。

【中期:高速バチ・トリッキーバチ】川バチが落ち着くと、魚のように広範囲を泳ぎ回る高速バチやトリッキーバチと呼ばれる形態になります。港湾部ではこのバチがメイン。群泳ではなく個別で動いているため、シーバスが単体を狙った捕食スタイルになるために、バチパターンとしては簡単に口を使ってくれるタイプがコレです。

【終期:クルクルバチ】シーズン終盤になると湧く、最も厄介な形態のバチです。1㎝程度の小さい状態で縦横無尽に動きまわるだけでなく、さらに群泳にもなりやすくなり攻略を困難にしています。


バチ抜けで狙うタイミングは?
後中潮の満潮〜下げ6分がベスト!
  一般的には夕方から夜の時間帯で、大潮最終日〜後中潮2日目が王道のタイミングになります。潮時的には満潮~下げ3分ぐらいまでがベストタイド。川では干満の時間が海とは異なりますので、必ず下げを狙えるように時間差を計算してエントリーしましょう。 釣りの虫エサの代表格であるイソメやゴカイ、イトメなどの産卵行動のことを総称してバチ抜けと呼んでいます。規模の大小はありますが全国的に発生する現象で、ベストなタイミングの時は辺り一面バチに覆われるほどの生殖群泳が見られます。コレをきっかけに産卵明けのシーバスが沖から一気に動き、バチを荒喰いするシーバスが簡単に釣れるため、シーバスマンにとって一大イベントとなっています。
ここがポイント……小潮等でも夕方に満潮が来る潮周りはバチ抜けが期待できるのでチェックしましょう!


バチ抜けのオススメタックルは?
ロッドは8〜9ftのLL〜Lがベスト!!
 遊泳力の弱いバチを捕食するのに、シーバスは強く吸い込むような捕食はしません。軽く吸い込むだけのバイトを確実に乗せるためにも、バチ抜けの釣りには柔らかめのロッドがオススメ!
ここがポイント……ラインテンションの掛け方やロッド角度などを調整すればミディアムライトクラスのロッドでも大丈夫ですが、フッキング率は柔らかいロッドのほうが断然高いです。

リールは3000番が使いやすい!
 シーバスフィッシングに使いやすいリールは、3000(シマノはC3000)から4000番の中型リール。トラウト用の小型リール(1000〜2000番)ではパワー・糸巻量ともに不足なので中型リールを用意しよう。
ここがポイント……可能な限りドラグ性能の良いリールがいいので、釣具店のスタッフに予算を伝えて相談してみよう。

メインラインはPE0.8号!
 軽いルアーを多用するため、ルアーの動き・存在感を邪魔しないようにラインは細いものにしたい。バチ自体が波動も存在感も弱々しいため、ラインの引き波にすらバイトしてくることもあるほどなので、無理のない範囲で極力細くしましょう。
ここがポイント……リーダーは10〜16Lb(ナイロンフロロ共通)を60〜80㎝くらい結束しておきましょう!


オススメルアー解説①
【プレックスシリーズ】
 バチ抜けルアーの中でも数少ないジョイントタイプのプレックスシリーズは、トップ、表層、中層ボトムと狙う層をすべてカバーします。さらにジョイントルアーの弱点である飛距離も、抜群の飛行バランスでしっかりカバーしてあるのでよく飛びます。 それぞれの特徴としては、シーズン初期の大量に流れてくる川バチに対しては中層からボトムまで沈めながら流せるプレックス(オリジナル)。バチ抜け攻略で定番である水面の1枚下を巻きと流しで狙えるプレックス水面直下。シーズン後半の最も厄介なクルクルバチ攻略のためには、超スローリトリーブとほっとけメソッド対応の完全に浮くタイプのプレックスフローティング。3タイプを使い分けることで、バチ抜けシーズンをフルカバーできます。


オススメルアー解説②
【IGK96】
 求めた性能は3つ、「浮くこと」「動かないこと」「大型フックが使えること!」。完全なi字直進からの引き波、強い流れや横風でもしっかり水面をキープするためのリップ、#6フック仕様でもしっかり浮きます。大型フックが使えるのでランカーも安心のファイトが可能です。ロンジンスタッフバチ抜け使用率NO.1ルアー!


オススメルアー解説③
【レビンミニ】
 とにかくよく飛んで、流れの中でも粘り強くアクションしてくれる小粒シンペンのレビンミニ。この性能を活かしてシーズン初めの川バチ攻略に使うのがオススメです。誰もが狙う近距離エリアではなく、流心付近まで飛ばすことで沖にいるスレていない高活性な魚にアプローチできます。


バチ抜けの王道ポイント!
 バチ抜けポイントを探す上で共通している条件は、流れがよどむところ。流れがぶつかり反転しているような場所に、バチが流れ着いてきて溜ります。その周辺をよく観察し、魚のライズがある場所を狙いましょう。
ここがポイント……ハゼ釣りが有名な釣り場付近は、実はバチもよく抜けます。釣具屋さんにハゼのポイントを聞いてみるのもアリですね!
 



プレックスフローティング 【プレックスフローティング】85㎜ 4.8g HOOK:#10

プレックス 【プレックス】85㎜ 10g HOOK:#10

プレックス水面直下 【プレックス水面直下】85㎜ 7.5g HOOK:#10

IGK96 【アイジーケー96】96㎜ 10g HOOK:#6

レビンミニ 【レビンミニ】75㎜ 12g HOOK:#6


【高速バチ&クルクルバチ】
シーズンの中~終盤によく抜ける高速バチ&クルクルバチはトップ、表層を縦横無尽に遊泳しながら流されていく。ライズも頻繁の起きるため、爆釣を体験するには特にオススメなシーズン。プレックスFとIGK96の浮くタイプがハマるので試してほしい。
【川バチ・底バチ】
川バチ・底バチはシーズン初期に湧くバチ。遊泳力はほぼ無く、さらに川で抜けるためどこに流されてきて溜るのかを見極めることが重要。水面に見えないことも多く比較的難しいが、産卵明けの個体が回復するために好んで捕食するので、大型が釣れるのが魅力。


【小・中規模流入河川】
川幅の狭いエリアにバチが湧いて集中する、数もサイズも狙える釣りやすいポイント。

【運河の合流点】
複雑な流れがぶつかりあう一級ポイント。反転流や潮目ができやすい角を狙ってみよう。

【水門周り】
広い流れが狭くなり、圧縮された強い流れによりできる左右の反転流にバチが溜まりやすい。

【河川カーブ】
流心から外れたインサイド側に流れが反転してバチがたまる、シーズン初期のポイント。


【ランディングネット】
細いラインでは抜き上げは不可能。足場の高さなども考えて5m前後の長さがあるとベスト!

【LEDヘッドライト】
バチの有無を確認するために、明るいヘッドライトは重要です。バチが居ない所では釣れませんからね!

【小さめのスナップ】
大きなスナップはNG。ルアーの動きの邪魔をしないように小さめのスナップを使いましょう!